2008年04月10日
プレコストムス類(プレコ)
50cmオーバーのキロプレコ。
キモすぎます(爆)

キモすぎます(爆)

安里川の淡水域全域に生息しているプレコ。
生息しているのは安里川に限らず、他の河川でも普通に見られるようになってしまった。
護岸のコンクリートにへばりついていたり、泥っぽいところで時々水面へ垂直に上がってくる黒い魚体はプレコだよ。
もともとは水槽の掃除屋としてよく知られているで、熱帯魚の飼育経験がある人ならプレコを飼っているとか、飼っていたという人が多いはず。
このプレコという魚、観賞魚として販売している魚は5~7cmほどと小さいけど、かなり大きくなる。
安里川で釣れるプレコは1kg前後とデカいわけさ(仲間内ではキロプレコと呼んでいる)。
1匹200円程度と安いので水槽掃除用として薦められることがよくあるんだけど、デカくなってからが大変だ。
水草水槽なんかをやっていると、その大きさゆえに邪魔になってしまうし、60cm以下の水槽だと、成長してからやはり邪魔・・・。ということで、大きくなったプレコはどうなってしまうだろうか?
そう。
近くの池や川に放されてしまうわけですな。
もう何年も前の話なんだけど、
「大きなプレコと小さなプレコ無料で交換します。」
というサービスをしているペットショップまであった。
店内にはデカいプレコがウヨウヨというわけでもなかった。
さて、引き取られたプレコはどこへ消えたのでしょうか・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
環境意識の向上や外来生物法の制定などにより、外来魚に対する意識は強くなっているんだけど、亜熱帯地域でさまざまな魚が定着する可能性のある沖縄では、プレコもかなり生態系に影響を与える原因になっているんじゃないかと個人的に思う。
プレコを逃がすことにより、「影響を与えない魚なら、逃がしてもいいもんだ」と思われてしまう可能性があるでしょ。
それって、ものすごく危険なことだと思うわけさ。
プレコは水槽のコケを食べる草食の魚と思われていて、川に逃がしても何の影響もないと思われるかもしれないけど、雑食で魚の死体なども食べるから安心はできない。種類によってはたんぱく質を好む種類もいるらしい。
もしかすると希少種の卵なんかも食べるかもしれないさーね。
あと、プレコには胃袋がなく、一日中餌を食べているそうだ。
この調子でプレコが増えると、プレコが好む特定の藻がなくなったり、それを食べる在来種(たとえば藻を食べるハゼ類など)がダメージを受けてしまうなど、研究はさほどされていないだけで、もしかするとすでに生態系への何らかの影響を与えている可能性だってある。
「この魚は大丈夫で、この魚は肉食で外来生物法で規制されているから逃がしたら駄目」とか、カテゴライズするのではなく、外来種は逃がすべきじゃないわけさ。
外来生物法で特定外来生物に指定されると、その生き物は許可なしで飼育できなくなる。もしプレコや多くの観賞魚が規制された場合、ペット業界は大打撃を受けることになる。それが原因なのか定かじゃないけど、プレコは特定外来生物に指定されていない。
国の法律がダメでも。県が条例を作って観賞魚の放流に罰則規定を設けるなどしないと、沖縄の淡水は大変なことになると思うよ。
現在のところ、プレコをはじめとする観賞魚の放流については、飼い主や販売店側のモラルに任されている。
観賞魚販売店も闇雲にプレコを売るんじゃなくて、水槽の内容をよく聞いてから、小型のオトシンクルスなどを薦めるとかもできるはず。そうすれば、でかくなって水槽の邪魔をすることもないさーね。
観賞魚を飼育する人に対しての啓蒙活動ももっとやったほうがいいと思う。

ステルス戦闘機の編隊のようなプレコの群れ。
プレコによる隠密(=ステルス)侵攻は、人の見えないところで始まっているのかもしれない。
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