私事ではありますが、沖縄の人気職種を脱サラしてしまい、現在も自営業を軌道に乗せるためにアップアップしております。
そんな調子なものですから、暇は作りやすいのですが、暇な時間はどうしても営業等に廻ってしまっており、このブログ「安里川へ行こう!」もどうにか更新したいな~と思いつつ、2年ほど経ってしまいました(汗)
仕事はまだまだ軌道にのっているとは言えないですが、できるだけ更新していきたいと思っています。
更新といえば、このブログを別に移転して、安里川好きな人たちで、安里川のことを綴っていくという手法を取れればな。
なんて思ったりします。
また、最近とてもショックだったことに、安里川の上流域で浚渫工事が行われ、川がフラットになってしまったという事例がありました。淵が埋められてしまったんです。
淵が埋められるということは、生き物の休憩場所、餌場がなくなってしまうということです。
オオウナギもいますし、テナガエビもいる。カワセミもよく餌を狙っています。
過去に書き掛けで終わってしまった”ジャングルパーチ”ことオオクチユゴイは、こうした淵が生息場所になっていて、実際に安里川にもたくさん生息していることを確認しています。
その場所のひとつが埋め立てられてしまったんですね。
埋め立てられてフラットになれば、治水上よくなるかといえば、またそれも違うと思います。
カーブの部分は外側の流量が増えてえぐられるわけで、そこに淵が形成されるわけです。
また、直線部分をフラットにして、川の流速を早くすれば、その先のカーブで水があたります。
財政難で調査費が付きにくい時代なので、コンサルに発注せずに、役所の技師だけで設計したのでは?と思ってしまう工事なのですが、生き物の生息場所であるという面、そしてこの浚渫工事の目的である「治水」の面で、水理学的に?な部分があり、非常にショックなことでもありました。
元々、このブログも「汚い」ばかりが先行してしまう安里川にいろんな生き物がいて、魅力があって、地元の人間として誇りを持てる川であること。それを遊びながらどうにか伝えて、いい方向に向かわないかな?というのが始まりでした。
決して山原や辺野古、泡瀬の自然のことだけが環境問題だとは思いませんし、身近な自然である川に、昔のイメージのレッテルだけが貼られて、目を向けてもらえる人が少ないこと自体が、一つの精神的な環境問題ではないかと私は思います。
沖縄には「慶良間や見しが睫毛や見らん」という諺があって、遠くのことは見えるが手元は見えないという意味なのですが、沖縄の環境問題のまつげが安里川を含む都市河川ではないのか?などと思ったりするのです。
手付かずの自然だからすばらしくて、コンクリート張りの川だからダメだ、という価値観は誰が決めたのでしょうか。
コンクリート張りの川の中の自然も、また力強く魅力がありますし、決められた制限の中で自然を育てるという魅力もあります。
こうした身近な環境問題を訴えるには、汚いからどうこうという事だけじゃなくて、この川で遊ぶことが、一番身近な方法だと思っています。もちろん、安全を確認したうえでですよ。
遊びの中で知ることっていっぱいあるし、遊びを通して物事を見れば、もっと興味を持ってくれるものだと思っています。
2年分の思いをぶちまけてしまい、めちゃくちゃな文章になってしまいましたが、「遊ぶ」の専門家であり、安里川に集まるアングラー達、安里川に興味を持ってくれるみなさんで、何らかの組織を立ち上げ・・・
・・・・たとえば、「安里川ファンクラブ」的なものを作りたいな。と思っています。
川で遊ぶ技術を持った人が集まって、生き物のこととか、安全のこととか、川の魅力を伝えられる組織ができれば、たとえばこういう工事が入る前に、行政やコンサルの技師のみなさんに対しての助言もできたのではないか?そんなことを思っているわけです。
そんな私自身も、脱サラ前は、ある機関の土木技師で、色々失敗もしたり苦労したりしてますから、全くの素人ではないと思っていますし、コンサル勤めの安里川好きの人たちもいますからね。
何か良い流れができるには、私一人では限界を感じます。
やはり、何か組織が必要です。
組織といっても小難しく考えずに「川が好きな人たち」の集まりが、実際に遊んで情報発信したり、時々は清掃活動を行ったり、そういう集まりができるといいな。なんて思っているわけです。