安里川へ行こう！

　
今は手元にないんだけど、「沖縄の清流」という本がある。
ＯＴＶニュースで放送されている「河川・環境シリーズ」のことや、川の生き物についてまとめられている本なんだけど、その本に”清流の魚”として紹介されている、オオグチユゴイという魚がいるわけさ。

その魚が安里川にいた。
しかも、一匹二匹ということじゃなくて、ものすごい数がいることがわかった。


この魚は、海で産卵し川に上るらしく、方言ではミキュー（ミキユーミチュー・ミキイウ）と呼ばれている。
自分では解読できないんだけど、ューとかイウというのは、イユ、つまり魚のことを指しているらしく、ミキというのが何を指しているのかはよくわからない。ただ、生い茂る木の下で回遊しながら、落ちてくる虫などを食べる習性があるので、水木魚とか、そんな意味があるんじゃないかな～なんて思ったりする。

ルアー釣り師の間では「ジャングルパーチ」と呼ばれ話題に上る魚なんだけど、神経質で釣るのはなかなか難しかったりする。



この魚を知ったのは、沖縄の川魚が紹介されている本だったんだけど、直接初めて出会ったのは、数年前に訪れた西表島の渓流でのこと。渓流には多くのオオグチユゴイが泳いでいた。その時見た姿をはっきりと覚えているし、何よりもテラピアやボラ、ガーラなどとは明らかに違った。


水面から見えるオオグチユゴイは、ヒレの先端だけが黒く、ある程度の大きさになると、網タイツをかぶっているようにウロコの輪郭がハッキリしている。

そして、何よりも目立つのが、ギラギラと光る目。

キントキダイとかターポン（イセゴイ）などの魚がああいう目をしている。
夜行性という話を聞かないけど、もしかすると夜にも活発に活動しているのかもしれない。

他の魚と間違うということはないよ。



去年は小さいオオグチユゴイらしき魚を見ただけだったんだけど、今日は３０ｃｍを超えるサイズを至近距離で見たし、ルアーでヒットさせることもできた。
残念ながらルアーを破壊されて、ランディングすることはできなかったけど。



あまり有名な魚ではないんだけど、この魚が戻りつつあることは、安里川にとって大きな出来事だと思う。
キレイとは言えない川で釣れた実績もあるんだけど、本の中で琉大の先生が「清流の魚」と紹介しているオオグチユゴイが群れを成しているということは、安里川がきれいになっている証拠なんだと思う。


近々ゲットして紹介したいですね。


そうそう。
カワセミも見たよ。